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2021.07.07

外壁のこと

私共のつくる住宅では外壁材にはサイディングと呼ばれるものは極力使用を控えています。

その理由の一つは数年後(近い将来)必ず継ぎ目のシール材が劣化して打ち替える必要があるからです。

しかし大多数のメーカー、工務店では当たり前のようにサイディングを外壁に採用されています。
利点としてあらゆるデザインに対応しているからです。また施工者側からも工期が短くで済む(経費、工事保険が安価にと資金回収が早い)という利点があります。
更に、外壁とは=サイディングが浸透してるので他は考えない
すっかり数が増えて、大多数が使用していることから、サイディングの採用が正解な雰囲気があります。

弊社の外壁はモルタル塗りのうえに塗装で仕上げします。 その壁の構成としてサイディング張り外装と同じく壁体内に通気層を設ける為に通気胴縁を打ちます。
その上からモルタル塗りの下地となるラス地板を施工し、このラス地板は建築基準法の耐力壁として壁倍率が0.5 と規定されています『たった0.5 倍の壁倍率か?』と思われるかも知れませんが、外壁面全体が耐力壁になるのですから構造上もより強固になります。
部分部分に設ける筋交いよりもバランスが良くなります。
弊社では従来の筋交いも配置しています。

モルタル塗りにもポイントがあり表面にグラスファイバーネットを張込む事により、
ひび割れ(クラック)が全く入りません、ノンクラック工法と呼ばれるこの特殊なネットにより弱点であったクラックからの雨水の侵入による外壁の劣化なく経年を過ごせます。
ほぼメンテナンスフリーの外壁です、ただし仕上げの塗装の汚れや色褪せが気になれば
再塗装という選択肢はあるものの、壁自体の性能ではメンテナンスフリーと言えます。

2021.06.11

断熱のこと②

弊社の断熱仕様は現場吹付発泡ウレタンであると述べましたが、それは充填断熱(内断熱)という種類に分類されます。

充填とは??木造は縦方向に柱があって横方向に梁があります。
縦・横で格子になっています。その格子の中に断熱材を施工
そのような断熱方法を充填断熱(内断熱)と呼びます。

柱、梁の部分は断熱出来ていません、そこが熱橋(ヒートブリッジ)として欠点だと言われる事がありますが、木自体の熱伝導率は0.12 と断熱材並みに低いのです。ちなみにプレハブメーカーによく採用されている軽量鉄骨造の鉄の熱伝導率は83 です。数字の大きいほうが熱を伝えやすい事を示しています。

鉄で出来ている車内の環境を想像してください。夏暑く、冬寒いですね?
外気の影響をまともに受けてしまうのは鉄が熱を伝えやすい特性があるからです


外張り断熱という断熱仕様もあります、読んで字のごとく外から丸々断熱材で囲うやり方です。
いわゆる熱橋がなく断熱材が連続しています、断熱材の上から外壁材を留めるため、地震に対する多少の不安があります、その他高価なコストも…

この仕様を採用・宣伝しているのは軽量鉄骨系のプレハブメーカーに多いです。上記したように熱伝導率は83 という程熱を伝えやすいので、これぐらいしておかないとダメなのでしょう(逆にしていない場合にはどうなる事やら…!)

言葉巧みにマイナスな部分をプラスに変えて外断熱じゃないと断熱ではない!とか内断熱(充填断熱)が劣っているような事を周知します。外断熱もしていないなんて…と
木造建てではそもそも外断熱しなくとも一定以上の性能は担保出来るのです、更に高性能な性能を望む場合にはこの限りではありませんが。

この様に建築業界ではそれぞれ扱っている仕様や工法が異なる為、真逆に近い正解をお互いが主張してきます。どちらも間違いではありません。

私共は、いくらでもお金がある場合を除き予算に合わせたコストパフォーマンスをよい工法・仕様を推奨します

2021.05.26

断熱材のこと①

弊社の断熱仕様は現場吹付発泡ウレタンを採用しています。
専門工種によって正確に施工される事が利点です、住宅の断熱といえば一般的にはグラスウール、ロックウールといったマット状の断熱材を大工さんが施工します。
施工自体は難しくないものの、人により丁寧さに違いが出る事と気密性の確保など難点があります、それに対して現場吹付発泡ウレタンは専門工種による作業ではそのような差異もない事と「断熱・気密の精度」が保証されます、グラスウールやロックウール自体の価格も上昇傾向にあり、以前程の価格差も少なくなりました。
また吸音効果もあり音が外に漏れにくく外からも音が入りにくいという利点もあります。 この様な理由から現場吹付発泡ウレタンは非常にコストパフォーマンスに優れている仕様工法です