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2021.06.11

断熱のこと②

弊社の断熱仕様は現場吹付発泡ウレタンであると述べましたが、それは充填断熱(内断熱)という種類に分類されます。

充填とは??木造は縦方向に柱があって横方向に梁があります。縦・横で格子になっていて、その格子の中に断熱材を施工する。そのような断熱方法を充填断熱(内断熱)と呼びます。

柱、梁の部分は断熱出来ていません、そこが熱橋(ヒートブリッジ)として欠点だと言われる事がありますが、木自体の熱伝導率は0.12 と断熱材並みに低いのです。ちなみにプレハブメーカーによく採用されている軽量鉄骨造の鉄の熱伝導率は83 です。数字の大きいほうが熱を伝えやすい事を示しています。鉄で出来ている車内の環境を想像してください。夏暑く、冬寒いですね?外気の影響をまともに受けてしまうのは鉄が熱を伝えやすい特性があるからです

外張り断熱という断熱仕様もあります、読んで字のごとく外から丸々断熱材で囲うやり方です。いわゆる熱橋がなく断熱材が連続しています、断熱材の上から外壁材を留めるため、地震に対する多少の不安があります、その他高価なコストも…。この仕様を採用・宣伝しているのは軽量鉄骨系のプレハブメーカーに多いです。上記のように熱伝導率は83 と熱を伝えやすいので、これぐらいしておかないとダメなのでしょう(逆にしていない場合にはどうなる事やら…!)言葉巧みにマイナスな部分をプラスに変えて外断熱じゃないと断熱ではない!とか内断熱(充填断熱)が劣っているような事を周知します。外断熱もしていないなんて…と。
木造ではそもそも外断熱しなくても一定以上の性能は担保出来るのです、更に高性能な性能を望む場合にはこの限りではありませんが。

この様に建築業界ではそれぞれ扱っている仕様や工法が異なる為、真逆に近い正解をお互いが主張してきます。どちらも間違いではありません。
私共は、いくらでもお金がある場合を除き予算に合わせたコストパフォーマンスでよい工法・仕様を推奨します。